普門寺飛優のひゅーまにずむ

好きなものについて不定期に語ります。

【東京公演明日まで!】スクールアイドルミュージカルを観に行こう!

 12月10日 (土) から、いよいよ『スクールアイドルミュージカル』の東京公演が始まりました。今年から来年で3つも連続するラブライブ! シリーズの革新的な新作の、トップバッターとなりました。

 私は12月12日 (月) の公演*1を観てきて、早速感想をお伝えしたいところですが、当然ながらすべてがネタバレなので、ここでは私が思う見どころや、始まる前に感じていた疑問点、そして皆様が持たれるかもしれない疑問をまとめてみました。

 感想は1月29日以降公開予定です。

皆様もぜひ劇場へ!

www.lovelive-anime.jp

 

1. スクールアイドルミュージカルのみどころ

・歌がたくさん!

 言うまでもなく本作はミュージカルです。ということは、アニメなら台詞や劇伴になるところの多くが、歌になっているということです。歌うのはメインキャラクターの10人だけではありません。2人の理事長も、そのほかの役柄で登場する8人のキャストも歌います。とにかく歌います。普通歌にならないような内容も歌になるので、「かふぇおれ~ 焼きりんご~」「グソクムシグソクムシ~」あたりが好きな方は確実にはまると思います。そもそもラブライブ! シリーズのアニメはミュージカル的ではあったのですが、その実完全にそちらに振り切れていたわけではありません。やはりミュージカルでしか聴けない歌があります。

 

・ハモりが綺麗!

 これも、ミュージカルでしか聴けないというわけではありませんが*2、今までのラブライブ! とは一線を画しているというくらい意識的にハーモニーを聴かせてくれました。

 それも、先述したとおり多様な歌があるので、「アンズが~「アンズ先輩が~」」のように、なんでもないところでもきっちり「ハモり」ます。声を重ねることで世界を創るというミュージカルの楽しいところです。

 

・演劇らしい、しかしリアルなわちゃわちゃ感

 映像作品と異なり、舞台上全体を使ってパフォーマンスが行われ、喋っていないキャラクターも常に演技をしています。ライブイベントで、他のキャストのMC中にジェスチャーなどで絡んでいるキャスト同士が見られる面白さは、現地に行ったことがある方ならわかると思いますが、それが「劇中で」見られます。もちろんその際の動きや台詞回しは芝居チックなものではありますが、好きな視点で追いかけられる、舞台ならではの楽しさがあると思います。

 

・「スクールアイドル」とは?

 なんといっても、新鮮な展開が連続するストーリーを抜きには、この作品の魅力を語ることはできません。が、そこはストーリーなので、ここで語ってしまっては無意味になってしまいます。なんとかしてネタバレを回避しつつ、このストーリーの良さをお伝えできればと思います。

 このストーリーは「完全新作」というだけでなく、従来のラブライブ! シリーズの物語を全く踏まえないシナリオとなっています。ですから、前提抜きのまっさらで観る必要があります。というより、滝桜女学院と椿咲花女子高校のそれぞれの物語の導入を観さえすれば、強制的にまっさらにされてしまうことでしょう。それほどまでの強烈な違いを意識させられ、その中でなおもラブライブ! シリーズらしい青春学園ストーリーが展開されます。

 また、本作では、プロアイドルの存在について言及があり、その世界を目指す少女たちが登場します。すみれがスクールアイドルをアマチュアのお遊びと腐したり、媒体によったはA-RISEがセミプロだという話が取り沙汰されることはありましたが、直接にプロの世界と繋がる話が登場することは今までには稀だったと思います。メジャーデビューの道が、どのようにスクールアイドルの物語に関わるのでしょうか?

 

・導く者と見守る者

 高校生の物語である『スクールアイドルミュージカル』には、2人の大人が登場します。椿ルリカの母で、椿咲花女子高校理事長のマドカと、滝沢アンズの母で、滝桜女学院理事長のキョウカです。

 歴代作品にも、「ママライブ」と通称される印象的な母親、そして理事長という存在が出てきました。ことりの母親は音ノ木坂学院理事長として生徒の成長を見守っていました。浦の星女学院理事長である鞠莉に関しては、遠くで娘のために頑張る父の存在が言及され、一方で娘の将来を案じて結婚話を持ち込む母が登場しました。アニメ『虹ヶ咲』に理事長は登場しませんが、対立や葛藤がありつつ娘と想い合っている菜々の母や、娘たちの成長に涙する彼方と遥の母が登場しました。『スクスタ』には、理事長として筋を通そうとする半面、周りからは忖度される嵐珠の母が登場しています。結ヶ丘女子高校の亡き創立者、葉月花の親友は、学校を理事長として受け継ぎ、約束を守り続けていました。

 この2人の理事長も、それに負けず劣らず魅力的なキャラクターです。個性の強さでいえば、間違いなくピカイチでしょう。

 ラブライバーの中では、実際にはすでに高校時代が終わってしまっている大人がかなり多いと思います。しかし、この2人の存在は、最後には大人として憧れを抱けるものになっているはずです。

 

2. 想定Q & A

Q. ミュージカルなんて行ったことがありませんが、大丈夫でしょうか?

A. 私もミュージカルや演劇はあまり行ったことはないのですが、特に問題ありませんでした! チケットを表示するスマホと、あればブレード (スペシャルカーテンコールという名のライブパートのみ使用可)、ときめきを感じる気持ちを持って、着たいものを着て、ライブと同じ感覚で行けば大丈夫です。ただし、レギュレーションがライブとは大きく異なるので、公式の注意書きをよくお読みください (普段から読んでいる方には言うまでもないかもしれませんが)。

 

Q. ラブライブ! を全然知りません。大丈夫でしょうか?

A. むしろ大歓迎です。本作は完全新作なので前提知識は一切不要です! 長年のファンが大満足する作品であると同時に、これからラブライブ! を知る方にもぴったりのミュージカルだと思います。

 

Q. μ'sからのファンですが、どんどん新しいものができていくのは正直不安です。楽しめるでしょうか?

A. そう言って今までその不安が的中したことはありますか? 例えば今やあなたもAqoursが大好きではありませんか?

 

Q. とりあえず曲だけ聴いて行くかどうか決めたいです。

A. テーマソングの『未完成ドリーム!』だけは配信されています。他は、現状現地に足を運ぶほかに聴く手段はありません。ミュージカルなので歌の内容がストーリーと直結しているため、少なくとも全公演終了までは公開することができないのでしょう。私たちの想いが通じれば、その後BDやCDなどで商品化されることもあるかもしれません。そのためにもまずは劇場へ、という作品なのだと思います。

 

Q. チケットの方式が普段と違うようなのですが。

A. イープラスで購入した場合、スマホアプリから『スマチケ』をダウンロードして入場します。チケットはアプリからメールなどで分配可能なので、チケットを2枚購入してから一緒に行く人を誘うということもできます。なお、スマチケは発券した端末でのみ有効なので、くれぐれも発券後にスマホをシャワーしないようご注意ください。

また、空席がある場合に限り、当日券も発売されるようです。

 

Q. メンバーの顔と名前が覚えられません。

A. キャラクターではなくキャストの顔写真になっているので、今までとは勝手が違いますよね。ただ、髪型や制服の着こなしに差を付けているのはこれまでのラブライブ! から踏襲されているところです。劇が始まれば自然と頭に入ってくると思います。それよりも、どんな関係性があるのか、公式サイトの相関図の矢印の部分を覚えておいた方が役立つかもしれません。

 顔か名前のどちらかを事前に覚えられた方は、メンバーカラーも覚えておくとライブパートで便利だと思います。公式ブレードがないので、そのとき、自分の持っているラブライブレードのどの色を使うかも決めておくとよいでしょう。

 

Q. ヒトリダケナンテエラベナイヨー!!

A. 問題ありません。私も箱推しなのでスペシャルカーテンコールでは学校カラーの赤と緑を振っていました。

 

 『スクールアイドルミュージカル』のストーリーは、スクールアイドルのこれまでとこれから、あるいは「ラブライブ! イズム」とでも呼ぶべきものに、より深く触れられるものになっていると思います。最後に、少しだけヒント (本編を観て私が考えたコピー) を置いておくので、続きは皆様の目でお確かめください。

 

あなたはセカイの始まりが観たい?

なら、あなたの好きになさい。

*1:3rdライブ愛知公演を終えたLiella! メンバーの大半が同席していたらしい

*2:例えば従来でいえばQU4RTZ