普門寺飛優のひゅーまにずむ

好きなものについて不定期に語ります。

近江彼方サービスシーン集 ~にじよん あにめーしょん2 感想週報⑧『彼方とアルバイト』~

前回大活躍の嵐珠は、今回も良き脇役として登場

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 この手のショートアニメには珍しくほっこりする回が多いのが『にじよん あにめーしょん』の特徴です。8話は彼方の仕事風景をひたすら見るだけの回ですが、なぜか心が温まる、不思議な回でした。

 

仕事のできる女
 (『にじよん あにめーしょん2』第8話『彼方とアルバイト』より/©プロジェクトラブライブ!にじよん あにめーしょん2)

 

 

1. 一日店長と看板娘

 今回のアニメには、アニメというより実写に近いものを感じます。別に写実タッチだったわけでもないいつものデフォルメアニメですが、ここではキャストによる動画企画に通じるものを感じるという意味です。

 実際に、ODAIBAゲーマーズ一日店長をやるという企画は、ファンディスクに収録された『ゆうさんぽ』で実施されているそうです。今回は、その侑と、現実世界では看板娘を務めているせつ菜、そして品出しにレジ打ちと小売店の仕事をマスターしている彼方の3人が、一日店長に挑戦しました。ところで、現実のODAIBAゲーマーズでせつ菜が描かれている大きな看板に劇中で描かれているキャラクターは誰なのでしょうか。類推して考えるに、きっとせつ菜の推しなのだと思っています。

 

2. 近江彼方が有能なだけ

 おっとり系という初期の印象がどこかへ吹っ飛ぶ勢いで、今回の彼方は八面六臂の大活躍。目にも留まらぬ早さで商品を並べ、レジ対応も早く、初心者の侑にも仕事をわかりやすく教えていました。ミアが欲しかったCDも、すぐに見つけていました (『Feel Alive/Go Our Way!』と同じ色のジャケットですね)。棚の商品を全て買い占めようとする嵐珠には、同じ目線で優しく諭します。ここでの彼方は優秀な店員であるだけでなく、実の妹・遥のファンとして模範的な存在でもありました。

 こんなに仕事ができる理由は、いうまでもなく普段のスーパーマーケットでのアルバイトの成果です。はっきり言ってゲーマーズよりも厳しい現場で鍛えられているのです。スーパーマーケットは売り場も広く商品も多い上、客層もゲーマーズがアニメやスクールアイドルのファンに限られるのに対してありとあらゆる客がやってくるので、客とのコミュニケーションの中でも色々なことが起こるはずです。

 彼方には、決して裕福ではない身の上でアルバイトと妹の世話をしながら学業にスクールアイドルにと打ち込んできた、苦労人のイメージがあります。そのアルバイトは、第一に家計を助けるためという目的はありますが、その中でも客への思いやりを大切に働いていたことが感じ取れます。彼方の「すぐ寝る」という特性には、睡眠時間を削って誰か (主に、母親や妹) のために生きているという面と、単に寝るのが好きという面の両面があります。それと同じように、彼方にとって働くことは、家族のためにお金を得るためだけでなく、働いて人の役に立つことが好きだからでもあると考えられます。そう考えると、彼方の中ではアルバイトとスクールアイドルは、好きなことで誰かに良い影響を与えるという意味で通じているのかもしれません。

 最後に、彼方たちスクールアイドル同好会のメンバーがメッセージを書き込んだノートが映ります。なんとこれは、実際のODAIBAゲーマーズに設置されているのだそうです。お台場に足を運んで、そんな想いに触れてみるのはいかがでしょうか。