普門寺飛優のひゅーまにずむ

好きなものについて不定期に語ります。

巨人伝説の謎 ~ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA 感想週報①『光を繋ぐもの』~

 ついに始まりました、『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』。今週から、できる限り感想を速報で記事にしていきたいと思います。

f:id:Carat8008:20210710224120p:plain

果たして何年振りか、人形爆破で怪獣がバラバラに!
 (『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA 』第1話『光を繋ぐもの』より。配信URL https://www.youtube.com/watch?v=2s3ceins5Gw)

 

1. サブタイトル

 1話のサブタイトルは『光を繋ぐもの』。ウルトラマンティガの第1話は『光を継ぐもの』でした。ケンゴはウルトラマンティガの伝説を継ぐ存在でありながら、きっとこれから光を「繋いで」いくということになります。キーワードとして覚えておきたいですね。

 

2. 火星の景色

 物語は、主人公ケンゴが住む火星の都市から始まりました。未来都市的ですが、家の中や施設の中は案外普通でしたね。遠い未来が日常の延長線にある感じです。思えば『ティガ』『ダイナ』の舞台のネオフロンティアスペースでは2020年には普通に火星で人が暮らしていました。技術水準は同程度なのでしょうか。

 ケンゴは、人々を笑顔にするために、火星に定着する花を創る研究をしていました。その花の名前が「ルルイエ」というのはあまり笑顔になれない気がしますが……()火星の土壌には重金属が多く、植物が育ちにくいようです。しかし、遺跡の下層部には重金属の少ない土があるということでした。3000万年前の火星は違う環境だったのでしょうか。現在の火星では人工的に雨を降らせている描写がありました。やはり地球との決定的な環境の違いを感じます。その雨は、戦闘でトリガーがピンチのときに何故かタイミングよく降ってきましたが……。

 

3. 会長はなぜ光の巨人伝説を知っているのか

 初回からキーパーソンだったのが、ケンゴにGUTSスパークレンスを渡したシズマ会長です。会長は、ゴルザとメルバの存在、「勇敢に戦い、運命を切り開いた者」としてウルトラマンティガの存在をも知っているようでした。ケンゴの母や、会長の娘のユナの様子を見る限り、その伝説を直接知る者は会長だけのようでした。会長はどこでウルトラマンティガの伝説を知ったのでしょうか。「やはりこの世界にもウルトラマンが」という発言からすると、異世界からの転移者なのでしょうか? そして、闇と光が蘇るその時に、備えていたのでしょうか……?
 一方で、ウルトラマントリガーを夢で見たケンゴはトリガーの石像と初対面したとき「闇の巨人」だと思っていました。トリガーにも、ティガと同じく闇の巨人だったことがあるのでしょうか。ケンゴに何かを告げる光り輝く女性 (ユナに似ている気がします……というかキャスト同じですね) の「貴方は光であり……」に続くものも、これから解き明かされるべき謎です。

 そして、トリガーを執拗に狙い、この女性を攻撃した妖麗戦士カルミラ。劇場版ティガを思わせる要素が盛り盛りですね。カルミラが1話から関わってくることで、『ティガ』とは全く異なる展開が期待できます。先程の女性は、カルミラからなんと「ユザレ」と呼ばれていました。果たして『ティガ』のユザレと同一存在なのか……。気になるところです。

 

4. 特撮

 まさか令和に人形爆破を見られるとは思いませんでした。怪獣が頭から木っ端みじんになっていく人形爆破は、平成前期には極めてよく見かけた手法ですが、予算を計画的に使って持続可能な展開を続けてきたニュージェネ以降のウルトラマンでは一度も見られませんでした。『ティガ』の感動を現代に、という坂本監督の思いが正直な形で現れたものだと思います。他にも、ゴルバーとの戦闘の最初で見られた下から上からと激しく移り変わるマルチアングルや、先述の雨のシーンでのカルミラとの泥まみれの戦闘など、度肝を抜かれるばかりでした。資金的にも「平成ウルトラマン」が蘇ったのかもしれません。

 

 次回はいよいよ防衛隊が本格始動するようです。楽しみに待っております。