普門寺飛優のひゅーまにずむ

好きなものについて不定期に語ります。

それぞれに頑張る力 ~ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA感想週報④『笑顔のために』~

 今回はギャグテイストでしたね。こういう回は尺の厳しい広義ニュージェネでは割と珍しいので少し懐かしくなりました。その中でも、少しずつ気になる伏線が増えてきました。

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イグニス「やな感じ~!」
 (『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA 』第4話『笑顔のために』より/©円谷プロダクション/配信URL 

https://www.youtube.com/watch?v=ONqAeW1MzPs )

 

イグニスが初登場した前回

carat8008.hateblo.jp

1. GUTS-SELECT頑張る!

 今回何よりも印象に残ったのが、GUTS-SELECT隊員たちの活躍です。イグニスの基地への侵入こそ許したものの、タツミ隊長の活躍と絶妙なチームワークで一旦は取り押さえることに成功します。オカグビラとの対決でも、ガッツファルコンを操るヒマリだけでなく、ケンゴはトリガーに変身し、ユナは避難誘導中に転んだ子供を助け、アキトはオカグビラを呼び寄せた発信機*1を拾って自ら囮になってオカグビラを誘導する、と、若手勢3人がそれぞれ自分の持てる限りを尽くして健闘していたのに心を打たれました。防衛隊があってもなくても、危機に直面して本気を出す人間の奮闘はウルトラシリーズの醍醐味なのではないでしょうか。

 特に、まだケンゴがトリガーになったことや、ケンゴの「みんなを笑顔にする」という大きすぎる夢に納得しきっていないアキトも必死に戦い、それを見たケンゴも影響を受けてオカグビラを倒すことに成功する姿には、良きライバル関係を感じました。その反面、ケンゴは「みんなを笑顔に」ということに囚われ、縛られているようにも見えました。2年前のウルトラマンタイガのように、追い詰められて己を見失わないか、少し心配です。

 ところで、前回ケンゴは指導係のユナと基本的に (学校まで!) 共に行動することになっていたはずですが、オカグビラ戦ではタツミ隊長はケンゴにアキトと一緒の行動を支持しています。これはイグニスの追跡が任務であり、イグニスのターゲットであるユナを向かわせるのは非合理だからと考えられますが、ケンゴがトリガーであることをアキトだけが知っているので、結果的にトリガーに変身しやすくなる効果もありました。

 また、ガッツファルコンの出撃シーンの特撮もかなりかっこよかったと思います。さながらハリウッド映画のようでした。

 

2. 超古代のメッセージ

 初回から、ケンゴは超古代からのメッセージを夢として見るようになりました。初回にも登場していた黒いトリガーが、今回も登場します。しかも、今回はケンゴ自らの手が闇に染まったトリガーのものになっていました。これはいったい何者なのでしょうか?*2

 OPにも黒いトリガーが登場しますが、何故かイグニスと同時に姿を見せています。黒い巨人といえばティガダークですが、ティガダークの覚醒は『ティガ』版の闇の巨人、カミーラによるものでした。今回は闇の3巨人だけではなくイグニスも事件に関わってくるのでしょうか?

 「あなたは光であり」でいつも途切れてしまう夢の中のユザレのお告げですが、その続きも気になります。『ティガ』なら、「人である」と続くところです。今回は、どんな言葉が続くのでしょうか?

 

3. イグニス再び

  前回颯爽と登場したリシュリア星人イグニス (334)。今回は冒頭写真のようにギャグ要員になってしまいました。まだ企みが謎に包まれている3巨人と違い、こちらは行動原理が明確で、「極上をいただく」というところで一貫しています。ただそのお宝に対して浮気性なところを、ターゲットだったはずのユナに突っ込まれていました。とはいえ、怪獣に振り回されても*3お宝を手放さないくらいには、本気のようです。

 今回はグエバッサーの箒を使ってナースデッセイ号に侵入し、初めてスパークレンスの原型に手をかけます。結局奪取には失敗しましたが、相変わらずトリガーのことも「極上」と呼んでいます。さて、トリガーの力を「盗む」ことはできるのでしょうか?

 

 次回は総集編。一応五輪用の枠を空けても空けなくてもいいように用意していたということでしょうか。となると、全体の話数も少し少なめになりそうですね。「13話」以外の総集編では感想週報はお休みにしようと思います。では、第5話でまたよろしくお願いいたします。

*1:正体は不明

*2:「トリガーダーク」という商標申請が公開されていますが、これはいったい……?

*3:実際に振り回していたのは、ガッツファルコンを操り、ヒャッハー状態で怪獣を引っ張っていたヒマリ