普門寺飛優のひゅーまにずむ

好きなものについて不定期に語ります。

諦めるな、限界を超えろ! ~ラブライブ! スーパースター!! 感想週報②『スクールアイドル禁止!?』~

 OP、EDが初披露されました。OPは記事公開時点で既に発売されているというスピードぶりで、早く聴いてみたくなります。

 

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馳浩氏の「2020オリパラでラブライブ! を」発言を間接的に実現したOP映像
(『ラブライブ!スーパースター!!』第2話『スクールアイドル禁止!?』より/
©2021 プロジェクトラブライブ!スーパースター!!/配信URL: 

https://www.youtube.com/watch?v=XAcVmvu63k0 )

 

1. 花と理事長と恋

 さて、早速ですが前回の記事を訂正しなければなりません。結ヶ丘女子高等学校の理事長は葉月花ではありません

前回記事

carat8008.hateblo.jp

 

 

 つまるところ、花は結女を「作らせた」人物というところでしょうか。実際の経営は信頼できる別の人に任せたようです。千砂都の説明からすると花のほうが立場は上のようですが、理事長もさる者、花の名を引き合いに出しながら頑なに同じ言葉を繰り返す恋をあっさりと説得してしまいます。創設者、理事長、生徒会長、皆音楽への思い入れが強いことは同じでも、見えている世界は全然違うのだと思います。母が価値観の全てだった恋に対し、理事長は同じ人物を尊敬していても教育者としての使命を全うしています。様々な過去記事で触れた通り、歴代理事長は生徒思いの人格者ばかり*1で、今作でもその例に漏れません。

 前回述べた通り、恋にとって音楽科に入っていないことは音楽に本気で向き合おうとしていないことと同義でした。しかし、理事長にとってはそうではありません。普通科の併設が花の考えなのか、理事長の考えなのかはわかりませんが、音楽に興味を持ち、本気で取り組もうとする普通科の生徒は結女にとって迷惑どころか、むしろ有益な存在だと思っているようです。未だ姿を現さない花が何を思うか、それも気になるところです。

 

2. 友情、努力、そして……

 こうして一応はスクールアイドル活動ができるようになったかのんと可可ですが、実績作りとして直近のイベントで優勝することを求められてしまいます。シリーズの定番である部設立の人数制限などの話は今のところ出ていませんので、このイベントに2人で挑むことになりました。ダンスのコーチとして千砂都も協力します。

 ところが、可可のあまりの運動神経の無さが発覚してしまいます。まあやりたいことに素質があるとは限らないので当然ではありますが……。しかし、可可は「気持ち」が一番大事だと、意志を曲げません。そして、有言実行するのです。毎日へたり込むほど走り込み (千砂都にとっては余裕なくらいですが……)、ステップの練習も体力が持たないながら必死でついていこうとします。一方のかのんは千砂都のダンスを昔から見ていたからか、やや素質があるように思います。一緒に練習をするだけでなく、そんな可可の「諦めない気持ち」に感化されて、可可の作ってきた中国語歌詞を翻訳し、夜を徹して曲をつけていきます。

 体力のなさという自分の中の比較的小さな壁を乗り越えようとする可可。それをそばで見ているかのんが聴いたのは、小さい頃自分が歌えなかった歌でした。それは当然、かのんにとって乗り越えるべき壁です。そのことが、かのんの諦めない気持ちを強くします。

 それぞれに超えるべき壁を友情の力で乗り越えようとする、美しく熱い展開でした。

 

3. 息づくシリーズの魂

 ところで、かのんたちが突破を目指すことになった大会の名前ですが、『代々木スクールアイドルフェスティバル』。どこかで聞いたことがありませんか?

 言うまでもなく「スクールアイドルフェスティバル」です。読者の皆様のスマホにも同名のアプリが入っているかもしれません。

 アニメシリーズで「スクールアイドルフェスティバル」を名乗るものは2つあります。1つは、記憶に新しい『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』13話『みんなの夢を叶える場所スクールアイドルフェスティバル』。そしてもう1つが、『劇場版ラブライブ! The School Idol Movie』の終盤で開催された、秋葉原での路上イベントです。こちらは台詞にはないものの、μ’sメンバーが配っているチラシなどに名称が登場しています。どちらも両作品の主人公が立ち上げたもの*2で、『スーパースター!!』もその精神を受け継いでいるように思われます。ただし、ここでは順位の付くイベントであるようで、直接の関係はないとみてよいでしょう。『サンシャイン!!』の『TOKYO SCHOOL IDOL WORLD』に近いものと考えた方が良いかもしれません。現時点では『ラブライブ!』と『サンシャイン!!』のような直接の時系列的繋がりは、まだ明らかになっていません。「サニパ」と呼ばれたスクールアイドルグループの存在など、『スーパースター!!』におけるスクールアイドルの位置づけが少しずつ明らかになってきているので、その中でLiella!がどんな道を歩むのか楽しみになります。

 ところで、原宿の街に気になる看板が出現していますね。1話、2話ともに映るカットに「HONOKA COFFEE」が存在しています。一体何を意味しているのでしょうか? 街の看板には「Yuine」「綺羅星」「Yunity」などのLiella! の名称候補も登場しているのがもう1つのポイントです。

 

4. かのんの歌声贅沢盛り!

 かのんは歴代ラブライブ! でもよく喋る主人公です。「前回の!」でも尺めいっぱいに思いを語り、可可を挫こうとする恋の鼻を明かしてやろうと息巻いたり、台詞量が全般的に多いです。

 とはいえ、かのんは喋るよりも当然歌うことが好き。第2話でも、冒頭から歌い出します。それもなんと、「カフェオレと焼きリンゴとトマトとハンバーグの歌」(仮称) の弾き語り。人前で歌えた喜びが、こんなに楽しい歌になって表れたのです。『虹ヶ咲』でもライブシーンが多く歌をたくさん聴けましたが、ちゃんとした楽曲でなくても歌声が聴けるのは贅沢だと思います。

 今回は初公開されたED『未来は風のように』もかのんのソロでした。『サンシャイン!!』も、回によって歌うメンバーが異なっていました。放送版ではさらに『リエラのうた』でかのんソロの『Memories』も聴け、かのんの歌声尽くしでした。

 

 さて、友情と努力の成果は次回に持ち越しとなりましたが、次回予告には『クーカー』というヒントしか与えられていません。そしてその状態で8月8日、せつ菜の誕生日までお預けです。OP『START!! True dreams』のステージは、この期間に何度かTVで見ることができると思うので、Liella! がいることを想像して待つことにしましょう。

*1:小原鞠莉……?

*2:前者と同じものは、『スクスタ』では三船薫子が発案