普門寺飛優のひゅーまにずむ

好きなものについて不定期に語ります。

虹ヶ咲3rdライブ、無事開催 ~「奇跡のライブ」とアニメ2期決定の歓び~

 

 このツイートは『ラブライブ! 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 3rd Live! School Idol Festival 夢の始まり』Day2の開催を記念したツイート*1ですが、ほぼMCでの鬼頭明里さんの発言に内容が被られました (笑)。

 さて、先日の同ライブにはDay2の有料生配信で参加してきました。これほど希望の無い日常にあって、このひととき、喜びに満ち溢れることができました。子細なレポートは他の参加者の感想に譲るとして、今までニジガクを追っていたのも含めて思ったことを綴ろうと思います。

 

 

目次

 

1. 「奇跡のライブ」

 鬼頭さんの感想ですべて言われてしまっていますが、このライブの最も重要なポイントとは「存在そのもの」であるといえるでしょう。参考までに、2020年3月以降のラブライブ! シリーズのライブイベントについて一覧にしてみました。ライブ披露はありませんでしたがμ’sのリリイベも参考までに入れてみました。

[μ’s]: μ’s [Aq]: Aqours [SS]: Saint Snow [虹学]: 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 [Li]: Liella!、後ろの[]は開催地

  • 2020. 3. 7・8 [Aq][仙台] UNIT LIVE ADVENTURE 2020 AZALEA First LOVELIVE! ~Amazing Travel DNA~ →6. 3・4に延期の後、中止
  • 2020. 5. 9・10 [Aq][さいたま] UNIT LIVE ADVENTURE 2020 ~PERFECT WORLD~ →中止
  • (2020. 5. 27 [μ’s][横浜] 「A song for You! You? You!!」リリースイベント*212. 21に延期)
  • 2020. 9. 5・6 [Aq][名古屋] Aqours 6th LoveLive! DOME TOUR 2020 ~MIRAI TICKET~ →中止
  • 2020. 9. 12 [虹学][東京] 2nd Live! ~Brand New Story~無観客化
  • 2020. 9. 13 [虹学][東京] 2nd Live! ~Back to the TOKIMEKI~無観客化
  • 2020. 9. 19・20 [Aq][所沢] Aqours 6th LoveLive! DOME TOUR 2020 ~SECOND HOME STAGE~ →中止
  • 2020. 10. 10・11 [Aq][東京] Aqours 6th LoveLive! DOME TOUR 2020 ~Journey to the Sunshine~ →中止
  • 2020. 10. 10・11 [Aq][オンライン] Aqours ONLINE LoveLive! ~LOST WORLD~開催
  • 2020. 10. 17・18 [SS][横浜] Saint Snow 1st GIG ~Welcome to Dazzling White Town~開催
  • 2020. 11. 7・8 [SS][札幌] Saint Snow 1st GIG ~Welcome to Dazzling White Town~開催
  • 2020. 12. 26・27 [Aq][福岡] Aqours 6th LoveLive! DOME TOUR 2020 ~WHITE CHRISTMAS PARTY~ →中止
  • 2020. 12. 26 [虹学][オンライン] OP & ED 発売記念ステージ「ときめきらんらんるんるんGo!開催
  • 2020. 12. 30・31 [Aq][オンライン] Aqours ONLINE LoveLive! ~WHITE ISLAND~開催
  • 2021. 1. 16・17 [Aq][大阪] Aqours 6th LoveLive! DOME TOUR 2020 ~GO WEST~→中止
  • 2021. 2. 27・28 [Aq][調布] UNIT LIVE ADVENTURE 2020 AZALEA First LOVELIVE! ~Amazing Travel DNA~ TRY AGAIN →中止
  • 2021. 3. 20・21 [虹学][横浜] 校内シャッフルフェスティバル開催
  • 2021. 5. 1・2 [Aq][掛川] Aqours 5th Anniversary LoveLive! ~LET’S GO WONDER TRIP~ →中止
  • 2021. 5. 6 [Li][東京] リリースイベント『始まりはみんなの空』無観客化
  • 2021. 5. 8・9 [虹学][所沢] 3rd Live School Idol Festival ~夢の始まり~開催

 1年3ヶ月で19件ものライブイベントが企画され、シリーズ9周年の余韻を醒まさないシーズンになるはずでしたが、実際に開催されたのはその半分。特にAqours関連の有観客イベントは全滅しています

 開催時期で見ると、2020年10月以降には観客を入れたイベントが再開されるようになりましたが、規模の大きいAqours関連のイベントは実現しておらず、2021年になってからは同じ時期であっても虹ヶ咲のみが開催されるという極端な状況になっています。また、ネット上で有力な説とされている開催地との関係を見ると、Saint Snowの札幌公演以外が埼玉県と神奈川県に集中しています。ファンの密集地からの大規模な移動を伴わず、かつそのど真ん中でもないというバランスが鍵となっていそうですが、ここではこれ以上の詮索は割愛します。Aqoursの場合はコンテンツ展開が行き着くところに行き着いており、無理をせず万全な状態でライブを開催したいという思惑もあるのでしょう。

 開催されたこと自体も感動すべきことですが、それ以上に3rdライブの奇跡的な面が存在します。それはこれが「アニメ準拠ライブ」であることです。虹ヶ咲はTVアニメが元々予定されておらず、一昨年の1stライブで突如発表されたTVアニメ*3の挿入歌を中心に構成されたライブなど考えられませんでした。μ’sにそのルーツを持ち、Aqoursに至って完成したアニメのストーリーをライブのセットリストで再現するという理念が、虹ヶ咲でも実現したのです。また、このライブはTVアニメ中で開催された『スクールアイドルフェスティバル』の再現でもあり、このタイトルは元々ラブライブ! のゲームアプリのタイトルであることは言うまでもありません。鬼頭さんが演じる近江彼方もこのアプリのリリース当初からいましたし、そこまで紡がれてきたすべてがメットライフドームに結実したのです。

 この記事でライブの内容に触れないというわけには流石にいきませんから、内容で良かったところを挙げておくと、

①1話の本編映像と挿入歌を使った完全再現

②私の推しであるエマ役の指出毬亜さんの響き渡る歌声と客席の光の草原

③披露機会の少なかった2ndソロ曲のメドレー

といったところでしょうか。これら以外にも、数え切れない魅力にあふれていました。各挿入歌ソロでは、スクールアイドルのそれぞれに異なる出現シーンが再現されていたのも面白く、「これからライブが始まってその子の世界観で染め上げてくれるんだ」というはじまりのトキメキを感じられました。ただ、「せつ菜ちゃんのほうが大事なの!?」がフルで流されたのには流石に苦笑してしまいましたが…… *4。2ndソロについて少し補足すると、Day2のみで披露されたものだったようです。その中にせつ菜の「MELODY」がありますが、Day2当日は母の日でした。娘から母に贈る曲だったこの曲を披露するのにこれ以上相応しい日はないでしょう。

 なお、直前に楠木ともりさんの「身体の状態」に問題があり出演時間を減らすという公式からの発表があり、心配されていましたが、一部のMC・トロッコ楽曲を欠場した以外はほぼ完全に近いパフォーマンスを見せていました。これも詮索すべきことではないでしょうが、厳しい状態でも可能な限り全力のパフォーマンスを見せてくれたことに最大級の称賛を送りたいと思います。それでこそせつ菜を身に宿すキャスト、という感じがします。

 

2. 2期決定に寄せて

 このライブでは、ついにTVアニメラブライブ! 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』(以下、アニガサキ) の第2期が発表されました。放映時期は2022年とされており、後発の『ラブライブ! スーパースター!!』より後の放送となります。ラブライブ! シリーズのTVアニメとしては7クール目となります

 包み隠さずに言えば、今回のライブで一番泣いた場面は2期の制作発表でした。もちろんライブの本体も素晴らしかったのですが、2期をやってくれるかはかなり気にしていましたし、待ち望んでいました。同時に、もしここで発表されなかったらキャストの皆様をはじめ関係各位はどうなってしまうのだろう? という不安もありました (何様なんだ……)。そこから解放されたと同時に涙があふれてきてしまいました。

 第1期の最後は侑が音楽科への転科試験に挑むところで終了し、2期のキービジュアルにはピアノを弾く侑が描かれています。2期ではスクールアイドルたちの活躍やファンとの関わりといった1期でも描かれた要素に加え、音楽科での侑の奮闘が描かれることになるでしょう。

 ここで気になる点が1つあります。虹ヶ咲のスクールアイドルの中で、TVアニメに未登場のキャラクターがいます。『ラブライブ! スクールアイドルフェスティバル ALL STARS』(以下、スクスタ) に登場する三船栞子、鐘嵐珠、ミア・テイラーの3人です*5。2021年5月現在、同ゲーム内で3人は「スクールアイドル部」という別組織に所属していることになっていますが、TVアニメへの登場が叶うのでしょうか。3人ともスクスタ限定ではなく、G’sなど別媒体への登場も果たしており、栞子はライブにも登場するなど虹ヶ咲の一員として認知されていますし、かなり可能性は高そうです。1期前半では各回1人ずつのメンバーが掘り下げられ、スクスタでは「演じる自分らしさ」に焦点を当てられていたしずくの「嘘偽りない姿」や、みんなのアイドルへと成長していく歩夢のスクスタとは違う過程が描かれ、ファンのキャラクター認識も大きくブラッシュアップされていきました。テキストだけの表現であり、尺や更新頻度からキャラの掘り下げに限界があったスクスタ出身のメンバーも同じように掘り下げられれば、人気上昇すること間違いないでしょう。1期ラストシーンでの「ボランティア」の張り紙や世界各国からの手紙、2期の「聞こえる、新しい音――。」というコピーを考え合わせると準備は整っているように思いますが……。

 何よりもアニガサキはスクールアイドルとファンみんなの物語です。スクールアイドルフェスティバルがたくさんのファンの協力あって成功したように、3rdライブでも客席でピアノを弾く矢野妃菜喜さんを見守るファンたち、それぞれに急転する世界の中でラブライブ! と向き合い、頑張ってきたことが想起されました。2期においても、ファンに生き方を示してくれることを楽しみにしています。

 夢を追いかけている人を応援できたら。そう言って夢にたどり着いた侑のことを、今度は私たちが応援し、追いかける番です。過去作ではスクールアイドルをやることでしか表現されてこなかった、支え、追いかけ、頑張るということが、人それぞれの形で目指されてよいのだということ。それこそがアニメの主題であり、メットライフドームにいた人、いなかったけれどもオンラインでその体験を共有した人の両方含めて、あの日目撃したことだったのだろうと考えています。

 

隠されたサブタイトルを探せ!?

 二次小説でいつもやっているのと同じ遊びです ()。記事中にアニガサキのサブタイを隠しました。何話のタイトルをどこに隠したでしょうか。

*1:メインアカウント普門寺飛優 (@twhr8008UC) | Twitterの他に、創作以外に関するアカウント飛優(ユーゴ) (@twhr1448A) | Twitterを使用している

*2:トークのみで、ライブイベントではない

*3:これに対する所感は筆者記事参照

*4: (アニメ映像の放映が) 始まったのなら、貫くのみです

*5:この3人の登場経緯については筆者記事参照