虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会は、3月30日で『Perfect Dream Project (PDP)』としての始動から5周年を迎えます。Aqoursでさえ、つい先日5周年だと思っていたので驚いてしまいますが、鳴り物入りで登場した『スクスタ』も2年以上の歴史を重ね、当初予定のなかったアニメも2期放送を目前とし、思えばそれだけの時間が経ったということを実感することばかりです。
先日は、そのニジガクのライブ、『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 4th Live ~Love the Life We Live!~』Day1 (2月26日) の感想をお届けしました。3か月前のLiella! 1stライブでも大阪には行きましたが、今回はもっと大阪を堪能すべく、1日だけのライブ参加にもかかわらず、2日かけて大阪の美味しいものを食べてきました。今回は、その旅行記をお届けします。
ライブの感想はこちら
前回の大阪遠征: Liella! 1st
目次
- 1. 特急『ひのとり』で大阪へ
- 2. かすかすうどん!?
- 3. 日本一のあべのハルカス
- 4. 大阪らしい『宮本むなし』
- 5. 出身地で迎える小泉萌香さんの誕生日
- 6. 大阪ドームと甲子園
- 7. ゲーマーズなんば店
- 8. みんなでかける虹 ~大阪マラソン~
- 9. 大阪の肉といえば、鶴橋!
- 10. 梅田の赤い観覧車
- 11. 帰り道
- 12. まとめ ~集めた虹を心に~
1. 特急『ひのとり』で大阪へ
東京6:54発の新幹線『のぞみ』に乗りました。早期予約で安くなる時間帯の列車です。車内から富士山がよく見えました。東海道だけでも、田中ちえ美さんの出身地の静岡県、大西亜玖璃さんと鬼頭明里さんの出身地である愛知県、相良茉優さんの出身地・京都府と、次々にキャストの出身地を通ります。この新幹線は新大阪行きですが、あえて名古屋で降りてしまいました。
名古屋駅で買える人気スイーツに『ぴよりん』があります。売っていればと思いましたが、乗り換え待ち中には入荷されませんでした。ちなみに「ぴよろ~ん」は指出毬亜さんの「行ってきます」の挨拶だそうです。名古屋に「行ってきます」を告げ、大阪を目指します。
大阪までは、真っ赤な近鉄の特急列車『ひのとり』に乗りました。果林のソロ曲、『Fire Bird』を思い出す名前です。カラーリングも、その衣装によく似ています。両端の車両はプレミアムシートになっていて、飛行機のビジネスクラスのようなゴージャスな座席でのびのびと過ごすことができます。私は一番前の展望席を予約していましたが、この車両の乗客はほとんどがライブを目指すラブライバーでした。みな果林のことを考えていたに違いありません。とはいえ、それを抜きにしても快適な車両で、新幹線より時間はかかりますが、値段はあまり変わらず、優雅な旅ができます。
列車は愛知県から三重県に入ります。途中で伊勢志摩へ向かう線路から大阪へ向かう線路へと移りますが、ここを「中川短絡線」と呼びます。そう思うと赤い車体が、今度はせつ菜のメンバーカラーに思えてきます*1。列車は伊賀や奈良の山をいくつも越えて大阪へ向かいます。この辺りにはかつて忍者の里があったと聞きます。彼方が担当した漫画研究部の映画のように限界を超えて戦った者も、いたかもしれません。
大阪難波駅に11:07に着きました。ここで連番の友人と合流しました。
2. かすかすうどん!?
お昼なので、早速大阪名物のお店に行きました。ミナミの都心・難波には、もとは大阪南部の名物だった「かすうどん」の店が集まっています。直前のキャスト生放送で紹介されていました。案の定、かすみ役・相良茉優さんが弄られていましたが……。
かすうどんの「かす」は、もちろんかすみのことではなく、牛の小腸の搾りかすを揚げたものです。カリカリしたような、モチモチしたような、不思議な食感でした。
3. 日本一のあべのハルカス
ライブに行く前に、大阪全部を見渡せる場所に行きました。そのために、地下鉄で天王寺へ移動しました。「天使・天才・天王寺」の天王寺とは、ややイントネーションが違います。と思いきや、駅のアナウンスは璃奈と同じ発音だった気もします。余談ですが「大阪」と「桜坂」もイントネーションが違いますね。
ここには、日本一の高さを持つビル・あべのハルカスがあります。日本で初めて高さ300 mを超えたビルで、その最上階、288 mのところから大阪全体を見下ろすことができます。真下の天王寺公園、通天閣・新世界、今回ライブが開かれた京セラドーム大阪は勿論のこと、大阪の広く真っ直ぐな道やビル街を一望できました。
ちなみに、2023年に東京タワーのすぐ隣の虎ノ門・麻布台地区に高さ325 mのビルが、森ビルにより竣工することになり、あべのハルカスはその時点で高さ日本一のビルではなくなります。こちらの最上階層は高級住宅となるようで、一番上まで誰でも入れるビルとしてはあべのハルカスの記録は抜かれません。
ところで、南側の阿倍野地区に、このような建物がありました。
「あべのベルタ」という複合施設ですが、「L! L! L!」に見えませんか?
4. 大阪らしい『宮本むなし』
ライブ終演後、21時まで開いている飲食店を探して夕食にしました。会場前にイオンがありますが、混雑していそうだったので大正まで移動しました。
入ったのは大阪の定食チェーン店『宮本むなし』です。かつては東京にも店舗があったそうですが、今は関西や名古屋にしかありません。店名が大阪らしいユーモアを含んでいるのが店の決め手でした。愛のダジャレも負けていない、と思うところですが、この店名は創業者の子どもの言い間違いが由来だそうです。
ここではハンバーグカツ定食をいただきました。ハンバーグカツは、所謂メンチカツと同じものだと思われますが、柔らかさとジューシーさが特徴でした。大阪はうどんが美味しいところで、定食の味噌汁をうどんに変えられます。昼に引き続きですが、うどんも食べてしまいました。
5. 出身地で迎える小泉萌香さんの誕生日
大阪のライブなので、大阪で宿泊するのが定石だと思います。難波や梅田や新大阪、あるいは安宿街のある新今宮など、泊まるところはいろいろ考えられます。しかし、今回はあえて大阪府を少しだけ出てみました。
会場最寄り駅の一つ、阪神のドーム前駅から普通電車で約20分、終点の尼崎駅に着きました。尼崎は兵庫県ですが、大阪近郊の住宅地として発展しています。阪神の尼崎駅周辺は繁華街で、「夜の街」というようなエリアですが、時期柄、明かりは多くありませんでした。その尼崎の駅近のホテルで一泊しました。
尼崎市は栞子役・小泉萌香さんの出身地です。ちょうど一夜明けた2月27日は小泉さんの26歳の誕生日でした。小泉さんにとっては、誕生日に地元からほど近い会場での大舞台だったというわけです。ホテルには、それを知ってか知らずかラブライバーの宿泊客が多く、大浴場への行き帰りなどにラブライブ! のTシャツを着た人を何人か見かけました。ちなみに尼崎出身の芸能人は多く、ラブライブ! キャストだと田野アサミさんも尼崎出身です。
6. 大阪ドームと甲子園
少し話を戻しますが、今回のライブに現地参加した人は全員、ミアの大好きなものを見ています。野球場です。
京セラドーム大阪こと大阪ドームはオリックス・バファローズの本拠地です。通路には、歴代のオリックス選手たちの活躍を写した写真が多数展示されていました。昨年2021年にはリーグ優勝を果たし、注目を集めています。今年のリーグではまさかのラブライブ! シリーズとのコラボが決定しました。オリックスはもちろんニジガクが担当します。
関西には、もう1つ球団があります。こちらはセ・リーグに属する阪神タイガースです。この本拠地球場が、甲子園球場です。27日は尼崎から西宮のほうを回って大阪へ戻ったので、そのときに阪神電車で甲子園駅を通りましたが、電車から球場はあまりよく見えませんでした。甲子園といえばプロ野球のほかにも高校野球の全国大会でもよく知られています。ラブライブ! を甲子園に例える言説 (職業アイドルものに対して、部活動で大会を目指しているという意味) も、だいぶ前から見かける気がします。ところで、虹ヶ咲学園には草野球同好会があります。もしかすると、「だったら甲子園*2なんて出なくていい!」のようなことを言って野球部から分離独立した勢力なのでしょうか……。
7. ゲーマーズなんば店
兵庫県から大阪府に戻ってきました。27日最初の目的地はライブに合わせ、スクスタ内アイテムの配布を行っていたゲーマーズなんば店です。店名は「なんば」ですが、大阪のオタクの街・日本橋にあります。ラブライブ! の聖地には必ずあるアニメショップチェーンなので、ラブライバーなら一度はお世話になったことがあると思います。
地下鉄の恵美須町駅からビルの谷間を歩いていくと、このゲーマーズなんば店のほか、アニメイトやコトブキヤ、とらのあななどが並ぶ「オタロード」に出ます。ここは路地のような場所ですが、表通りの「でんでんタウン」は電気街で、本当に秋葉原とよく似た街です。
案の定ではありますが、ゲーマーズは店内も店外も大混雑していました。『ニジガクウォーター』くらい買って行こうかと思っていましたが、断念しました。
8. みんなでかける虹 ~大阪マラソン~
ところで、27日は第10回大阪マラソンの開催日でした。2度の中止を経て、3年ぶりの開催となりました。ゲーマーズから日本橋駅の方に来ると、交通規制が行われており、千日前通が封鎖されていました。この大阪マラソンには、「みんなでかける虹」というキャッチコピーがあります。ニジガクのライブと被ったのは偶然の産物ですが、これこそまさに『TOKIMEKI Runners』という感じがします (笑)。
9. 大阪の肉といえば、鶴橋!
地下鉄で鶴橋に移動しました。ここは大阪を代表するコリアンタウンであり、焼肉の街となっています。なんと近鉄の改札内にも焼肉屋があり、停車する列車からも焼肉の匂いがすると言われています。
このエリアには、一人焼肉ができる店もたくさんあります。私が入店した『空』さんも人気店で、私の席は1人分の網が置かれたカウンター席です。各種まとめサイトでも紹介されていた店ですが、経営は個人経営のようで、数軒に分かれた店舗の間を店員さんが慌ただしく行き来していました。
ここでは、おすすめの「ホルモン5種盛り」を注文してみました。やってきたのは、普段ホルモンを食べない私には見たこともないような見た目の部位。ツラミ (頬肉)・ホソ (小腸)・センマイ (第3胃)・ハチノス (第2胃)・ハラミすじの5種が入っていました。センマイの真っ黒な外観には驚きましたがコリコリして美味しく、プニプニやコリコリの変わった食感に、一口食べるたびに新鮮な感覚になっていました。
大阪で嵐珠の大好物の肉を食べるなら、鶴橋の焼肉が一番だと思います。また、「ミノ」も第1胃です。将来Aqoursの大阪公演が開かれた暁には、こちらも食べに来てみてはいかがでしょうか*3?
10. 梅田の赤い観覧車
最後に、梅田・HEP FIVEの観覧車を紹介します。ここはライブの幕間映像でせつ菜が言及していた場所で、せつ菜のメンバーカラーよろしく真っ赤な観覧車です。JRで大阪駅を通るとき、必ず見えるランドマークです。ビルの上から乗れる観覧車は全国に何箇所かありますが、ここ梅田の観覧車が日本初だそうです。梅田の散策中に見かけて、観覧車には乗りませんでしたが、それでもなお強い印象に残りました。
11. 帰り道
大阪駅でお土産に551の豚まんなどを買って、新大阪を15:51に出る新幹線『のぞみ』でいよいよ大阪を後にしました。この『のぞみ』は、2020年から走っている新型車両のN700Sでした。外見はほとんど変わりませんが、車内の明るさや座り心地が良くなって、PCでの作業もしやすくなっています。ライブの余韻に浸りながら、感想をまとめる作業に入っていました。時間的には、Day2公演が始まった頃でした。
12. まとめ ~集めた虹を心に~
ニジガクメンバーのカラーや好きなものに注目して大阪を巡ってみると、意外にたくさんの虹のかけらが見つかりました。大阪は虹ヶ咲と直接関係のある場所ではありませんが、今回のライブによって忘れられない「聖地」のひとつになったと思います。