普門寺飛優のひゅーまにずむ

好きなものについて不定期に語ります。

三度目の正直、八卦良しの8OJ ラブライブ! サンシャイン!! Aqours浦の星女学院RADIO!!! JMA出張放送局 ~バブ卒大集合! ラジオとライブでわいわいわい!~ in 8OJ 全曲感想

市民向けのパンフレットに記載されたライブタイトル

 6月24日 (土)、ラブライブ! サンシャイン!! Aqours浦の星女学院RADIO!!! JMA出張放送局 ~バブ卒大集合! ラジオとライブでわいわいわい!~ in 8OJ』の昼公演に参加してきました。

 NMZ (沼津)、NMB (大阪・難波)、そして8OJ (八王子) の3都市を巡るツアー公録のはずでしたが、NMZではルビィ役・降幡愛さんが体調不良で欠場、NMBは大雨の影響で2日に渡って (よりにもよってAqoursとコラボしている) 東海道新幹線が運休したことを受けて中止されてしまいました (録音自体も行われず、その週の『浦ラジ』は欠録)。これにより、8OJ公演は、唯一万全な形で開催された『バブ卒』となりました。

 私にとっては初めての公開録音イベントでした。ラジオもライブも最高に楽しく、そして6年以上にわたって聴いている『浦ラジ』ということもあり、安心感や懐かしさを覚えるものでもありました。

 

 

1. 8OJのてっぺんで

 今回の会場はサザンスカイタワー八王子の4階 - 8階に入るJ:COMホール八王子です。多摩地域で最も高い建物で、ホール自体のキャパも2,000名超と地域有数のものになっています。ラブライブ! シリーズの公演が行われた建物の中でも、特に高い建物だったのではないでしょうか。

ビルの中にあるJ:COMホール八王子

 会場内には物販だけでなく飲食スペースなども設けられ、普段のライブ会場とは異なった雰囲気でした。飲食スペースではペットボトル飲料も販売されており、これに限ってそのままホールに持ち込むこともできました。ただ、電波状況が良くなかったのは惜しいところです。

 物販でライトを購入しました。今回はラブライブレードではなく、ライト全体が「Y」の形をしており、わいわいわいのデザインが彫られていました。操作方法は通常のラブライブレードと変わりません。「刀身」の部分に光を散乱させるパーツがないため、通常よりは暗いですが、ホールの中で使う分には問題ありません。

 座席は、2階席のなんと最前列でした。何も遮るものがなくステージが見える席です。ただし、身を乗り出すと落ちてしまうので、注意が必要でした。公演によってはこのような席は着席指定になっていることもありますが、今回は特にそのようなことはありませんでした。

 ステージ装飾はライブイベントに比べるとシンプルでした。モニターの両側には「わいわいわい」のロゴが6個配置され、ステージ奥には曜、善子、ルビィの3人のスタンドパネルがありました。ライブのステージにスタンドパネルが設置されるのは極めて珍しいことだと思います。

 

2. わいわいわい! わいわいわい! わーいわいわい わいわいわい!

 キャスト3名による場内放送のあと、『わーいわいわい わいわいわい!』が流れ出しました。ライブの前に1曲流れるのは定番ですが、今回はなぜか「わいわいわい! わいわいわい! わーいわいわい わいわいわい!」の部分だけをエンドレスで繰り返しています。その間に、会場のコールがだんだん揃ってきて、一つになるのを実感できました。そして、何回か繰り返したのち、「わいわいわい! わいわいわい! わーいわいわい わいわいわい!」が急に生歌になり、わいわいわいの3人が現れました。そして、直接『わーいわいわい わいわいわい!』のパフォーマンスを始めました。

 以前、この曲の歌詞については考察記事を出しましたが、かなりご好評をいただき当ブログで今までに見たことのないアクセス数を叩き出しました。ご愛読いただきありがとうございます。

この記事を書いて私はバブ卒できました

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 この曲は、既に『ブシロード15周年記念ライブ』などで披露されたことがありますが、フルメンバーかつ声援ありでは披露されたことがありませんでした。ここでは、すべての「バブ卒」が集まったパワーをひしひしと感じることができました。このはちゃめちゃな楽曲を表現するのに必要だったのは、わいわいわいの3人がAqoursとして積み上げてきた確かな実力だったのだと思います。ダンス力には定評のあるAqoursのことで、とても楽しげに、しかし大真面目にやっているのが面白くてたまりませんでした。そして、コールありの『わーいわいわい わいわいわい!』のすごさは、想像を絶するものでした。

 トークイベントの定石ですが、1曲目はショートバージョンにとどめて、トークパートに移行しました。もちろん、今回のトークは『浦ラジ』の公開録音です。

 

3. ラジオ収録現場

 まずは『浦の星女学院投書箱』で、「ふつおた」の紹介です。

 以前のNMZ公演にて、『わーいわいわい わいわいわい!』の振付の練習をしたとのことです。その続きを要望する声が、最初のお便りでした。そこで、NMZで実施した部分も含めて、サビ全体の振付をわいわいわいの3人に教えてもらえることになりました。

 私事になりますが、ダンスはとても苦手です。動きをなぞることが自分ではできているつもりなのですが、自分のイメージ通りの形になっていないような気がします。右と左さえもだんだんわからなくなってきます。しかし、せっかくのこういう場になると、恥ずかしがらずに身体を動かしてみようという気持ちが勝ります。

 『サンシャイン!!』に限らず、ラブライブ! シリーズの多くの楽曲で振付を担当されているのが石川ゆみ先生です。この曲もそうだったはず (間違っていたらすみません) ですが、どの曲でも曲の内容を見事に反映した振付を制作しています。サビ部分の「過ぎたるしったる 進化形サピエンス」の振付では、わいわいわいの3人が順に横向きに歩くようなポーズを取ります。これが意味しているものは、霊長類進化のイメージ図です。この振付も、サビの歌詞の「進化」の部分はただの言葉遊びではなく重要な意味が込められているという解釈であることがわかり、少し嬉しくなりました。

 その後、NMZ公演で3人揃ったらやると言っていたという、組体操にチャレンジしていました。

 その後もいくつかトークテーマがありましたが、中でも盛り上がったのは、配信開始を翌日に控えた『幻日のヨハネ -SUNSHINE in the MIRROR-』の話題でした。キャストと一緒に大画面で予告PVを観て、まだ正体が明かされていなかったライラプスの声に対して、疑問を交わし合うなどしていました。

『幻ヨハ』の感想はこちらから

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 ラジオと言えばお便りを読むコーナーの他に、独自のコーナーが色々と企画されています。『浦ラジ』にも、Aqoursの曲名などを元ネタにした個性的なコーナーがたくさんあります。

 この日の一つ目のコーナーは、『君の回答は順番通りかい?』でした。曲の長さやパートの順番など、様々なテーマの項目を並べ替えるクイズです。

 1問目は、『DREAMY COLOR』の実写PVにおける、わいわいわいのメンバーの登場順を当てるものでした。『DREAMY COLOR』は、ラブライブ! シリーズ公式YouTubeチャンネルにおいてAqours9人楽曲では再生数第1位 (チャンネル全体では第2位) を誇る、2020年代初頭のAqoursを代表する楽曲ですね。このような問題が出されると、なぜか必ず会場に当該のBDやCDを持っている人が見つかるものです。今回もいましたが、残念ながらこの問題では再生しなければ答えはわかりません。ファンの回答も募集しつつ、3人は「(曜役) 斉藤朱夏さんが最初」となる回答を作っていましたが、実際に一番最初なのは、善子役・小林愛香さんだったのです。実際に会場でPVの冒頭が流れ、それを知った3人は叫んでいました。他にも、『浦ラジ』で過去に実施されたコーナータイトルの登場順を問う問題などが出されていました。

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 もう1つのコーナーが、『私たち、曲聴きた~い! リクエスト・ワンウェイ』です。これは、「これまでに思い出に残ったAqoursの楽曲」というテーマのお便りを読みつつ、その曲を流すリクエストコーナーでした。ここでは、『サンシャインぴっかぴか音頭』『なんどだって約束!』『勇気はどこに? 君の胸に!』『Landing action Yeah!』が紹介されていました。

サンシャインぴっかぴか音頭

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なんどだって約束!

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 実際の放送では、ふつおたは夜公演、コーナーは昼公演のものが使用されていました。

 

4. わちゃわちゃでキレキレのライブ

 イベント後半はライブパートです。ただし、披露された曲は他のトーク&ライブイベントよりも少なめの3曲でした。先に曲名を書いてしまうと、『ファボタージュ』『not ALONE not HITORI』そして『わーいわいわい わいわいわい!』となります。

 『ファボタージュ』SNSをテーマにした楽曲で、3人のキレキレのダンスがよく合う曲でした。ステージ上で自撮りする演出はLiella! の『この街でいまキミと』にもありますが、ダンスの流れの中であまりにも自然に撮っていたため、気づかないほどでした。もっとも、同曲と比べると、ファン全体を撮影する自撮りではないという違いはあります。

 わいわいわいには2曲しか持ち歌がないため、各公演でAqoursの曲を歌っていますが、2曲目『not ALONE not HITORI』はそのうちの1つであり、わいわいわいとは違いますが、こちらもラジオに関する曲です。ラブライブ! シリーズのオールナイトニッポンGOLDとのタイアップで制作され、『COUNTDOWN LOVELIVE! 2021→2022』で披露されました。私は、その後の6thライブでの姿を憶えています。2022年は、失われた2020年と2021年を取り戻そうと一気にギアを入れ、追い込みをかける、最高に勢いのあるAqoursの姿を見ることができました。『not ALONE not HITORI』の歌詞はとても楽しげで、会えない時も、自分たちが一番つらいであろう時も、Aqoursがそんな楽しげな姿を見せてくれたことで、勇気をもらっていました。そして、「楽しげ」はAqours全体でもそうですが、とりわけこのわいわいわいの強みでもあるのです。

 その真骨頂こそ、ユニット名の入った十八番『わーいわいわい わいわいわい!』です。冒頭に続き、今度はフルバージョンでの披露となりました。今度は、トークパートで習った振付で、一緒に踊ることもできました。かなり激しい曲なので、駆け出しを騙る歴戦の3人にとってもなかなかハードな曲のようです。もちろん大変そうなところなんておくびにも出しませんが、披露を終えた決め顔には達成感のようなものも浮かんでいたように見えました。

 ちなみに、舞台上に珍しくスタンドパネルが置かれていたことに触れましたが、ライブパートの最中、それぞれのメンバーの歌詞パートに合わせてスタンドパネルにスポットライトが当たる (例えば、降幡さんが歌っているパートではルビィが光る) という演出が行われていました。簡素な装飾だったとはいえ、これもただ意味もなく立っていたわけではなかったことに驚きました。

 これにて、イベントはお開きとなりました。

 

5. 総括 ~この瞬間がわいわいわい!~

 私はこの4月から6月にかけて、蓮ノ空お披露目イベント『Dream Believers』『にじたび』東京公演、蓮ノ空オープニングライブ『Bloom the Dream』、そして今回の『バブ卒』8OJ公演と、トークありのイベントに足を運びました。ラブライブ! シリーズ自体が、Liella! 3rd・ニジガクユニット・Aqours EXTRA (23) からLiella! 4thまでの長めの合間でそのようなイベントを集中的に開催した期間だったのもあります。これらのイベントから共通して得た教訓が、トークありイベントをなめてはいけない」というものです。

 トーク付きだと、フルライブに比べるとどうしても1回で披露される曲数は少なくなります。全曲披露にたっぷり尺を使った『Bloom the Dream』は例外的かもしれません。しかし、それ以外のイベントでは10曲以下の曲数で、とりわけ『バブ卒』に至っては『わーいわいわい わいわいわい!』を1曲と数えるならばわずか3曲しか披露していません。しかし、そこに全力を懸ければ、十分ライブとして成立してしまうのです。

 もう一点、ライブイベントで2回披露される曲も要注目だと思います。Aqours EXTRA (23) の『BANZAI! digital trippers』のように、露骨に演出が変われば言わずもがなですが、そうでなくても、ライブの経験を通して、1回目と2回目で見方が変わるものです。今回は特に、その間の公録パートで振付を教えてもらったので、まさに歌詞の通り「みんなバブ卒」できたと思います。その心は、乳呑み児のようにAqoursから与えられるだけではなく、自分の身体を動かして能動的に楽しむということです。

 実はキャストの3人も「バブ卒が何なのか未だにわからない」と言っています。私は、これは「バブ卒に固定の解釈を与えない」という意味だと感じています。わいわいわいの新曲制作も発表されましたし、きっと次はまた違った形の「バブ卒」があるのだと思います。

 さて、当の『浦ラジ』ですが、この公録回が公開された翌週から『幻日のヨハネ -SUNSHINE in the MIRROR- きみの心の音を聴かせてラジオ』に「ジャック」されて、3ヶ月間の休止に入ってます。公録直後に休止するとは大胆だと思いますが、それだけ今この瞬間は『幻日のヨハネ』に全力だということです。初回では、ライラプス役・日笠陽子さんが初登場するなど、新しい試みが行われているこちらのラジオも、みんなで聴きましょう。

 

 ちなみに、この後私たちは八王子からお台場に移動し、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 NEXT SKY』を劇場で鑑賞しました。

 そちらの感想はこちらの記事をご覧ください。

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セットリスト一覧

1. わーいわいわい わいわいわい!

公録パート

2. ファボタージュ

3. not ALONE not HITORI

4. わーいわいわい わいわいわい!