普門寺飛優のひゅーまにずむ

好きなものについて不定期に語ります。

歌から生まれる物語 幻日のヨハネ ~THE STORY OF THE SOUND OF HEART~ 感想

DAY3で「的中」を果たしたえばらさんのフラワースタンド

 年間13回 (ラブライブ! 以外のものも含めると15回!) という、自分としては驚くべき回数のライブに参加した昨年を、私は『幻日のヨハネ ~THE STORY OF THE SOUND OF HEART~』*1で締めくくりました。ラブライブ!シリーズに位置しながら、スクールアイドルの物語ではない歌物語。アイドルだらけの『異次元フェス』から一転、ベテランAqoursがどんな姿を見せてくれるのかと期待を寄せ、DAY2に既に昨年だけで4回目となった武蔵野の森総合スポーツプラザへ足を運びました。DAY2といっても日曜日の最終公演ではなく、3日間公演の中日です。

 なお、本稿では『幻日のヨハネ ~SUNSHINE in the MIRROR~』のヨハネたちを演じるキャスト9名のことも、便宜上「Aqours」と呼称します。

『幻日のヨハネ』とは何だったか? 振り返る最終回感想carat8008.hateblo.jp

 

  • セットリスト一覧
  • 1. 特典曲ミュージカル
  • 2. Aqoursのチカラ
  • 3. ヌマヅというセカイ
  • 4. 心の音の物語

*1:サイトおよびチケット上のタイトルは「The Story of the Sound of Heart」となっているが、ロゴの表記に従う

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一瞬の奇跡よ、永遠に煌めけ 異次元フェス アイドルマスター☆♡ラブライブ! 歌合戦感想

 2024年も『普門寺飛優のひゅーまにずむ』をよろしくお願いいたします。

 初めに、2023年末に参加した2つのライブの感想記事がまだ投稿で来ておりませんでしたので、そちらをお読みください。『幻日のヨハネ』ライブ感想は後日投稿予定です。

 

 

約束の地、東京ドームでぶつかり合う愛とアイ

 『異次元フェス アイドルマスター☆♡ラブライブ! 歌合戦』。それは奇跡の瞬間であり、新しい時代の始まりでした。

 『THE IDOLM@STER』(以下、アイマス) シリーズと『ラブライブ!』シリーズといえば、日本の2次元アイドル作品の2大巨頭です。アニメかアイドルを知っていれば名前を聞いたことはないくらいであり、同じバンダイナムコグループから供給されていながら、これまでほとんど接点を持つことがありませんでした。アニメやゲームを知らない人からは区別が付かない程度でありながら、両方兼業のファン以外はお互いに一線を引いていたように思います。かつて両者のファンの間に対立があった時期があるのも事実です。

 なので、情報が発表された時にはデマかと思いましたが、公式からの本当の発表でした。しかも会場は東京ドーム『μ's FINAL LoveLive!』Aqours 6th LoveLive! <WINDY STAGE>』、『M@STER OF IDOL WORLD!!!!!』などが開催された、そしてバンダイナムコエンターテインメントフェスティバル (1st)』でお互いのファンが出会った、双方にとって大切な場所で、大きな大きな舞台でした。

 2023年12月10日 (日)、DAY2の現地へ行ってきました。

 

  • はじめに (セットリスト一覧)
  • 三つの属性
  • 二つのシリーズが絡み合う!
  • 一度きりの奇跡
  • 無限大の可能性
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学校経営陣という名の泥濘 ~Link! Like! ラブライブ! 活動記録第14話前半随想~

 12月17日 (日)、『アイ☆♡ラブ歌合戦』も『ヨハネライブ』*1も終わり、やや重要な用事に出かける直前、公開されてすぐの『Link! Like! ラブライブ!』活動記録第14話前半に目を通して、情緒が破壊されました。

 リアルタイムを売りにしてきたこのコンテンツが、登場人物とユーザーを同時に窮地に叩き落しました。仕事中でさえそのことばかり考えて手に付かないほどで、『蓮ノ空』のことが頭をぐるぐるして、悪い想像が止まらなくなってしまいました。

 本稿ではその最悪のシナリオを走り書きすることでまずは私自身が一旦落ち着くことを目的にしています。蓮ノ空女学院が直面する問題が、今回は2023年に大きな問題となった芸能事務所や劇団と通じているような気がしてならないのです。どれにもスターがいて、ファンがいるのは同じですが、自分たちの方には飛び火してこない対岸の火事だと思って眺めていたところです。こちらはフィクションの出来事であるとはいえ、その想像の中ではどうしても触れざるを得ませんでした。

画像は本文とは関係ありません
 (『Link! Like! ラブライブ!』活動記録第8話『あの日のこころ、明日のこころ』PART6より
/©プロジェクトラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ)

*1:当日はDay3だが不参加

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「今」、それは僕たちも見た光 蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ 1st Live Tour ~RUN! CAN! FUN!~ 東京公演DAY2全曲感想

 11月19日 (日)、『蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ 1st Live Tour ~RUN! CAN! FUN!~』東京公演DAY2に参加しました。このライブでは、途中のMCなどを極力排し、情報公開込み・3時間半でフル尺ばかり30曲という怒涛の曲数が披露されました。それを通して、半年間濃厚な密度で展開された『蓮ノ空』の物語を総ざらいする内容でした。

デビューイベント

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OPライブ

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梢の寝そべりぬいぐるみ (友人所有)、梢が好きな『PUI PUI モルカー』のシロモとともに
武蔵野の森総合スポーツプラザにやってきた

 

  • 1. 公演に先立って
  • 2. ハートフルなステージ
  • 3. 春の雨
  • 4. 夏を呼ぶ歌
  • 5. Link! Like! ラブライブ!
  • 6. トンネルを抜けて、今
  • セットリスト一覧
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3周年のご挨拶 ~ライブとは生きることと見つけたり~

 『普門寺飛優のひゅーまにずむ』は、11月25日で3周年を迎えました。

 特に文章のテクニックなどを考えず自由に書くというスタンスを3年間貫いてきた当ブログですが、とりわけこの1~2ヶ月で記事をお読みくださる方が急増し、1日で最大200名超の方にアクセスいただきました。誠に感謝申し上げます。

 3年目は2年目と比べてもさらにライブ鑑賞の経験が増えたこともあり、感想週報シリーズの一部を月報に整理してもなお1年間で65記事を書くに至りました。正直私の体力と時間を考慮すると、月3回くらいが適正であるように思うのですが……。(笑)

 ひとまずこの1年間を振り返りつつ、これからのことについて語ろうと思います。

 

  • 1. 別れと出会い
  • 2. 怒涛のライブ参戦!
  • 3. 聖地巡礼など
  • 4. これからの『ひゅーまにずむ』
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No Music, No Life (切実) BanG Dream! 12th☆LIVE DAY2: MyGO!!!!! ちいさな一瞬 全曲感想

東京ガーデンシアターのモニターに映されたMyGO!!!!! の5人

 11月4日 (土) のBanG Dream! 12th☆LIVE DAY2: MyGO!!!!! ちいさな一瞬』に行ってきました。新バンドMyGO!!!!! による、今年7月 ~ 9月に放送されたアニメ『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』後初めてのライブでした。

 『BanG Dream!』(以下『バンドリ』) については、2019年の無印アニメ2期頃から存在を知り、1期も含めてアニメ*1は視聴を終えています。前々から気になってはいたのですが、今回初めてのライブ参戦となりました。9月に『ラブライブ! スーパースター!!』Liella! 4thライブで連番した友人が、『バンドリ』初期からのバンドリーマーだったことで、今回は誘っていただけることになりました。

 

  • 1. MyGO!!!!! を聴く理由
  • 2. 驚きのスタート
  • 3. 平行線
  • 4. 掴み取った生き方
  • 5. キャストとしての想い
  • 6. 迷い、挑戦し、生きる
  • セットリスト一覧

*1:1 ~ 3期、『Morfonication』、『ガルパ☆ピコ』1 ~ 3期

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知ろうとする力 ~ウルトラマンブレーザー感想月報④~

孤独でなければ恐怖ではない
 (『ウルトラマンブレーザー』第16話『恐怖は地底より』より/©円谷プロダクション)

 

 今回は、『ウルトラマンブレーザー』以下4話の感想をお届けします。

第13話『スカードノクターン

第14話『月下の記憶』

第15話『朝と夜の間に』

第16話『恐怖は地底より』

 

一歩ずつ、知っていこう

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 前半で重厚なリアリティある世界観とメインメンバーの人物像を描き出してきた『ウルトラマンブレーザー』ですが、ついに後半で本筋の物語が動き出しました。前作『デッカー』も同様で、後半から未来世界でのバズド星との因縁を巡る物語が展開されましたね。単発回で怪獣の魅力を表現してきたウルトラシリーズの伝統と、一繋がりのストーリーの中で主人公たちの成長や絆を描いていく平成・ニュージェネレーションシリーズの面白さを両立させるには、これがちょうどよい手段なのかもしれません。

 10月の計4話は、『ブレーザー』の物語の謎に分け入っていく回でした。『ブレーザー』がテーマとしているコミュニケーションは、相手のことをよく知ることであり、それは謎を解き明かすことに似ているかもしれません。

 

  • 1. エミの秘密
  • 2. 個性的すぎる怪獣たち
  • 3. もっと君を知れば
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